一方は、今右衛門窯の赤
もう一方は、有田焼として購入されたという 鯉の置物の赤
同じ赤でも全然違いますね。
同じ赤でも、背景にあるものが全然違い、今右衛門の赤はべんがらを材料とする、有田の伝統的な絵の具の製造方法で、出来上がるまでに時間がすごーくかかっており、
一方は、おそらくですが化学的に製造されたものだと思います。
有田焼を見慣れていると、今右衛門のこの赤には非常に奥行きと繊細さを感じ落ち着くのですが、
もう一方のこちらの鯉の赤は、見ていると胸がざわざわしてきます。
有田焼と名乗らずに、単なる置物であれば別に問題はないと思いますが、
有田焼というのであれば、有田焼の定義とは何か?等、いろんなことを考えてしまいます・・・
似たようなものなので、気にしすぎ
という、ご意見の方が多いと思いますが、
沢山見ていると、この一見微妙な差が、ものすごい違いとなって見えるようになってしまいます。
なろうとしてなるのではなく、なってしまうといった方がいいのだろうとは思いますね。
有名な窯だから値段も高いというのではなく、作品の背景にある高みが高いからこそ名が知れ渡り、そこが価値になるのだろうと思います。
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肥前屋質店 今右衛門買取
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